ファッション

正念場を迎える三陽商会とルック 「バーバリー」「トリー バーチ」終了後の今

160212_sanyo_001三陽商会は「マッキントッシュ ロンドン」の認知度アップに努める

 三陽商会とルックは、共に主力ブランドの契約終了のダメージから回復を目指して、後継事業や既存事業の育成に注力する。百貨店のモデレートゾーンが苦戦する中、どのような提案ができるか、今期が正念場だ。

三陽商会は30年ぶりに売上高1000億円を割り込む

160310-sanyo-002 三陽商会の2015年12月期連結決算は、売上高が前期比87.8%の974億円、営業利益が同64.4%の65億円だった。同社が売上高1000億円を割り込んだのは30年ぶり。6月末で売上高の半分を占める英「バーバリー(BURBERRY)」のライセンス事業が終了したため、秋冬以降は400店舗以上を後継の「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」「ブルーレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)」「ブラックレーベル・クレストブリッジ(BLACK LABEL CRESTBRIDGE)」に切り替えた。

 「バーバリー」事業の終了前の上期(1〜6月)の店頭販売は前年同期比104%、終了後の下期(7〜12月)が同70%だった。10〜12月に限れば同64%だった。営業損益は上期が77億円の黒字に対して、下期は11億円の赤字だった。「『マッキントッシュ ロンドン』は重衣料を得意としており、認知度不足も手伝い、計画に届かなかった」「『ブルーレーベル・クレストブリッジ』と『ブラックレーベル・クレストブリッジ』は名称が変わって若干の戸惑いもあったようだ」(佐久間睦・取締役専務執行役員事業本部長)。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京に広がる “成熟したエレガンス”と“リアルクローズの提案力” 2025-26年秋冬東コレ特集

3月31日発売の「WWDJAPAN」は、2025-26年秋冬の「楽天 ファッション ウィーク東京」特集です。今季の特徴は、デザイナーらがブランド設立当初の世界観を大きく前進させたこと。東京らしいパーソナルな視点でのモノ作りに加え、“エレガンス”を成熟させて幅広い層に刺さるクリエイションが際立ちました。同時に、よりリアルクローズを意識した提案も目立ち、今後に向けてのターニングポイントを予感させるシー…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。