「ラコステ(LACOSTE)」は10月4日、イギリス人女性のルイーズ・トロッター(Louise Trotter)をクリエイティブ・ディレクターに起用すると発表した。5月に退任したフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)=元クリエイティブ・ディレクターの後任となる。「ラコステ」のクリエイティブトップに女性が就任するのは初めてで、2019-20年秋冬パリ・ファッション・ウイークで初のコレクションを発表する。
トロッター=新クリエイティブ・ディレクターは、9年間在籍したオンワードホールディングス傘下の英「ジョゼフ(JOSEPH)」のクリエイティブ・ディレクターを8月末に去ったばかりだった。「ジョゼフ」では、19年プレ・フォールがトロッター最後のコレクションとなる。
ラコステグループのティエリー・ギベール(Thierry Guibert)=最高経営責任者(CEO)は「ルイーズをわれわれのブランドに迎えられることをとても嬉しく思う。彼女が持つハイレベルなクリエイティブセンス・ノウハウを通して完璧なシルエットをつくり出す力と、服に対するラインや素材への卓越したアプローチは、われわれのコレクションラインをより高める真の財産となっていくだろう」とコメントしている。
また、トロッター=クリエイティブ・ディレクターは「独自の伝統を持つフランスブランドの『ラコステ』に関われることは非常に光栄。 85年にわたり、 時代と共に進化し続けているスタイルは、 スポーツとファッションという特殊な組み合わせによって作り上げられている。ブランドの歴史における新たな1ページを描けることをとても誇りに思う」と語っている。
前任のバティスタは、10年から「ラコステ」のクリエイティブ・ディレクターとしてブランドをけん引した。売上高を09年の10億ユーロ(約1320億円)から16年には20億ユーロ(約2640億円)にまで倍増させた。