オンワードホールディングス(HD)の2018年3~8月期連結決算は、売上高が前年同期比1.3%減の1138億円、営業利益が同57.6%減の6億600万円、経常利益が同37.6%減の13億円、純利益が同34.8%減の14億円だった。
国内事業の売上高は907億円で同4.1%減。中核事業会社オンワード樫山が基幹ブランドに据える百貨店向け4ブランドの売上高が同3%減となったことが主な減収要因となった。「ICB」が同2%増、「自由区」が同7%増と健闘したものの、それらの3倍程度を売り上げる最大ブランド「23区」が同7%減と不振だった。千葉・習志野の倉庫にリアル店舗とECの在庫を一元化するなどの物流改革も、コストをかさ増しした。結果、営業利益は同13.4%減の38億円だった。
海外事業の売上高は277億円で同9.5%増と伸びた。「ジル・サンダー(JIL SANDER)」が好調で、中国での売れ行きも改善した。だが不採算店舗の整理などが響き、海外事業全体としては、営業損益が13億円の赤字(前年同期は12億円の赤字)を計上した。
上期の不振に伴い、通期の業績予想を下方修正する。修正後は売上高が2436億円(前回予想2485億円)、営業利益が54億円(同72億円)、純利益が55億円(同60億円)。