松屋の2018年3~8月期連結業績は、売上高が前年同期比4.9%増の447億円、営業利益が同0.8%増の5億6700万円だった。主力の銀座本店では、増収をけん引しているインバウンド(訪日外国人客)による免税売上高は同28.1%増、客数も同30%増だったものの、化粧品の好調を受けて客単価は同1.6%下がった。同店では売上高の25%強をインバウンドが占めている。
衣料品の売上高は同2%増。銀座本店の4階、6階のプレタポルテやインポートの婦人服が好調だったものの、3階のキャリアは前年割れとなった。銀座本店の大高壽美代・副店長兼MD戦略室長は「大きなトレンドがなく、ECの台頭やシェアリングエコノミーの浸透でフリー客が中心の3階に響いた。一方で4階の『イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)』『ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)』などインバウンドに強いブランドは好調で、顧客との絆作りが上手くいっているため前年をクリアできた。下げ止まり感は落ち着いた」と語る。また下期に向けて「婦人服部門の再編も検討している」と続けた。
通期の19年2月期は売上高が前期比2.7%増の930億円、営業利益が同5.8%減の20億円、純利益が11.4%増の14億円を見込む。