東京都と繊維ファッション産業協議会、ファッション・ウィーク推進機構が共催する「東京ファッションアワード 2019(TOKYO FASHION AWARD 2019)」の受賞デザイナーが10月20日、「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」メーン会場の渋谷ヒカリエで発表された。2014年春夏シーズンに始動した「チノ(CINOH)」や「ジエダ(JIEDA)」「レインメーカー(RAINMAKER)」の実力派から、19年春夏にデビューする「アーネイ(ANEI)」や「ノブユキ マツイ(NOBUYUKI MATSUI)」「ポステレガント(POSTELEGANT)」といった新人まで、6ブランドのデザイナーが選出された。
受賞ブランドは19-20年秋冬シーズンにイタリア・フィレンツェで行われるメンズ合同展示会ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)への出展や、2シーズン続けてパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に現地で合同展示会を開催する。また来シーズンには東京ファッション・ウイークでランウエイショーやインスタレーションを行う。
茅野誉之「チノ」デザイナーは「今までニューヨークで展示会を行ってきたが、ショールームとの契約が切れるタイミングだったので応募した。応募後には周囲から『受賞するから大丈夫』と言われていたので、正直ホッとしている。ウィメンズと、18年春夏に立ち上げたメンズの両方をパリに持っていきたい」とコメント。
デビューシーズンでの受賞となった羽石裕「アーネイ」デザイナーは「立ち上げのシーズンだったが、先輩方の後押しもあって応募した。素直に服を評価してもらえてありがたい。20年までに海外での発表を目標にしていたので、すぐにこのような機会をいただけて光栄。1月にサンプルを仕上げるために、急ピッチで頑張りたい」と語る。
同アワードは2015年に設立後、これまで「ファセッタズム(FACETASM)」「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」「サルバム(SULVAM)」「ダブレット(DOUBLET)」など24ブランドが受賞してきた。審査員は国内の現役バイヤーで、海外審査員はニック・ウースター(Nick Wooster)=ウースター コンサルティング(WOOSTER CONSULTING)クリエイティブ・ディレクターらが務める。