今治タオル工業組合が推進するジャパンブランド「今治タオル」はコラボレーションプロジェクトの第一弾として、安室奈美恵のヘアメイクを26年間担当したことでも知られる中野明海ヘアメイクアップアーティストを起用し、美容の観点から作った“肌と髪にとことん優しいタオル”を31日に発売した。サイズはウオッシュタオル、フェイスタオル、ミニバスタオルの3種で、価格は800〜4000円。
「今治タオル」は佐藤可士和クリエイティブ・ディレクターにより産地再生をテーマとした「今治タオル再生プロジェクト」により認知を拡大してきた。今回のプロジェクトについて佐藤クリエイティブ・ディレクターは「10年ほどかけて“タオルといえば今治”という認知を広げてきて、2年前から次のフェーズを考えていた。シャンパーニュ地方にいろんなシャトーがあるように今治にもいろんなメーカーがある。メーカーを際立たせたい」と話す。
組合には105社が加盟するが、今回は大成タオル、オリム、村上パイル、渡辺パイルの4社により、4種のタオルを作った。各社パイルの長さや織り方、糸が違い、大成タオルは薄めでマッサージ向き、オリムはなめらかさにこだわるなどメーカーの個性が立っている。
メイクアップ業界で活躍する中野ヘアメイクアップアーティストは“タオル好き”としても有名で、今回の開発にもこだわりを見せ「私のせいで発売が遅れてしまった」ほどだと話す。「私の現場はタオルを使うことが多い。現場にいらっしゃる女優さんは泣き演技で目が腫れたり、夜遅くなり顔がむくんでいたりということがある。それを解消するのがタオルとマッサージなんです。なんでも要望を出していいということだったので『吸水性がよく、羽根のように軽くて赤ちゃんでも大丈夫な肌触り。肌にも髪にもとことん優しいタオルがいい』と話した」と説明した。