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パーソナライズヘアケア「メデュラ」が再スタート 製造販売元の不正発覚を受けてサティス製薬と新たに資本業務提携

 パーソナライズヘアケア「メデュラ(MEDULLA)」を展開するスパーティーは11月13日付で、化粧品のOEM製造を行うサティス製薬を引き受け先とする第三者割当増資を実施した。

 「メデュラ」は100以上の組み合わせから一人一人に合わせて成分をブレンドし、2カ月ごとにその人に合ったシャンプー&トリートメントを届ける定期便サービスで、今年の5月にスタートした。しかし11月1日にその製造販売元であったピュアハートキングスが、化粧品製造許可・化粧品製造販売業許可を取得していないにもかかわらず、許可を必要とする製造行為が行われていたことが、東京都薬務課の指摘により判明。現在11月2~30日の期間で「メデュラ」の製品回収、返金を行っている。こうした事態もあり、新たな「メデュラ」のOEM製造先にサティス製薬を選んだもの。サティス製薬は、多くの化粧品のOEM製造を行っており、原料加工から最終製品まで自社内で一貫した生産体制を敷いている。

 スパーティーの深山陽介・社長は、「サティス製薬の山﨑(智士)社長とは以前から面識があり、今回の事態が判明した後に会う機会があった。『メデュラ』に対する思いに共感していただき、リスクを承知の上で“一緒の船に乗る”という覚悟で、すぐの販売再開に向けて新たに製造を快諾してくださった。そのスピード感は圧倒的で、12月には何とか『メデュラ』の販売を再開できそうだ。今回はマイナー出資のため、これまで同様にスパーティーが独立して経営していくことには一切変わらない。一方で、資本提携を行うことでサティス製薬と深い関係を構築することができた。『パーソナライズ』の実現に向けて、処方開発だけでなく製造フローの見直しや安定供給に向けた取り組みなど、受発注の関係だけではない、より深い取り組みを一緒に行っていくことができると考えている」とコメントした。

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