ファッション

アディダスが3Dプリンターソールのランニングシューズ“アルファエッジ 4D”を発表 「年内に10万足を販売する」

 アディダス(ADIDAS)は11月17日、3Dプリンターで製造されたソールを搭載した最新ランニングシューズ“アルファエッジ 4D(ALPHAEDGE 4D)”を発売する。

 搭載されたソールは“アディダス 4D”と呼ばれ、アディダスがパートナーシップを締結している米3Dプリンターメーカーのカーボン(Carbon)社と開発したもの。デジタルライト合成によって光と酸素で作り上げ、3Dプリンターを用いることで、手作業では生産することができなかった細かい網目のようなソールを実現している。形状は、アディダスが長年蓄積してきたデータとアスリートの動きをもとに、50回以上試作を重ねて完成したという。また、どんな動きにも対応できることからランニングシューズの位置付けではあるものの、トレーニングシューズとしても使用できる。

 価格は3万8000円で、限定500足をアディダスのオンラインストアと、アディダス ブランドコアストアの渋谷店、原宿店、新宿店、大阪店、スニーカーショップのアトモス(ATMOS)渋谷店、エービーシー・マート グランドステージ(ABC-MART GRAND STAGE)の銀座店、原宿店で取り扱う。なお、アディダス ブランドコアストアの新宿店でのみ、別カラーも50足限定で販売する。

 発売に先駆け14日、都内で発表会が行われた。登壇したトーマス・サイラー(Thomas Sailer)=アディダス ジャパン副社長は、「“アルファエッジ 4D”は、3Dプリンターを用いることで大量生産を可能にし、アスリート一人一人のニーズを実現することができる。ランニング業界のターニングポイントになるはずだ」と意気込み、年内に“アディダス 4D”を搭載したライフスタイルやストリート向けモデルを発表し、10万足以上を販売する予定であることも明かした。

 発表会では、カヌー日本代表の羽根田卓也・選手と、「東北楽天ゴールデンイーグルス」の則本昂大・選手を招いたトークセッションも開催。“アルファエッジ 4D”を履いて登場した2人は、「ソールをどうやって作ったのか、が第一印象。網状だが反発が心地よく、アッパーも包み込んでいる感じですごくいい。自分に合わない靴を履くのは故障の原因になるが、このシューズはどんな動きにも対応すると聞いているから、トレーニングするのが楽しみ(羽根田選手)」「非常に軽く、とにかく見た目がかっこいいので、トレーニング時だけでなく普段でも履けそう。すごくホールド感があるのに窮屈はなく、長時間履いても疲れなそう」と感想を述べた。

 トークセッションの終盤には、羽根田選手がアディダスに対し「アディダスはカヌーを出していないので、これを機に3Dプリンターで作ったアディダス製のカヌーを作ってほしい」と話し、会場の笑いを誘う場面もあった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。