11月18日にTBS系列で放送された「林先生が驚く初耳学!」が物議をかもしている。その内容は、“市販の酵素ドリンクの酵素は死んでいる”という衝撃的なものだ。
その理由は、以下のように解説されていた。酵素は働くのに適切な温度があり、体内で働く酵素の最適温度は体温前後。そうした酵素は60℃くらいで活動を停止し死んでしまう。ところが、日本では食品衛生法で65℃以上(85℃以上の場合もあり)で加熱殺菌しなければ飲料として販売できない決まりがあるため、せっかくの酵素はその時点で死んでしまうという。
同番組では、上記の解説を裏付ける実験も実施。ゼリーを2つ用意し、1つは市販の酵素ドリンクの中に、もう1つは酵素が多く含まれている生のキウイフルーツをジューサーにかけた“生搾りジュース”の中に沈ませた。数時間後、生搾りジュースに沈ませたゼリーは、酵素の働きで分解されてドロドロになっていたが、市販の酵素ドリンクの中に沈ませたゼリーはほとんど変化していなかった。
もちろん、市販の酵素ドリンクの中にはさまざまな栄養素が含まれているため、一概には言えないが、しばらくは業界で議論を呼びそうだ。