ゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)「ゴーシャ ラブチンスキー」デザイナーが、未成年にわいせつ画像を要求した疑惑が持ち上がっている。告発者である16歳の少年は、「ゴーシャがデザイナーとして信用できないことを知らせたい」として、インスタグラムなどで交わしたやりとりのスクリーンショットをフェイスブックのグループ「ハイファッション・トーク(HIGH FASHION TALK以下、HFT)」に投稿。それをインフルエンサーの「ダイエット プラダ(DIET PRADA)」などが取り上げたことで広まった。HFTは、「告発者によれば、削除されたメッセージはさらに露骨な要求をしていた」としている。
これを受け、「ゴーシャ ラブチンスキー」は、「撮影のキャスティング用に写真を要求したことが誤解された」と米「WWD」に声明を発表した。「ゴーシャは常に自分でモデルを選んできた。当ブランドは、プロのモデルではない、ストリートにいる普通の若者が撮影やショーに参加することを重視している。ゴーシャとそのチームは、モデルとなった多くの若者たちと長年にわたって友好的な関係を築いているし、ゴーシャはそうした若者たちの両親とも親しくしている。例えば、2016年にフィレンツェで開催されたショーには多くのティーンエージャーが出演しているが、みんな保護者と一緒に来て楽しい時間を過ごした。当ブランドは若者向けに作られている。それがこんなふうに抗議されるとは思わなかった」。
「ゴーシャ ラブチンスキー」の製造販売を手掛けているコム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)のエイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)最高経営責任者は、「告発に関して深く懸念している。ゴーシャは強く否定していると聞いている。私はソーシャルメディアにおける群集心理や、現在の“潔白だと証明されるまでは有罪として扱う”風潮を嫌悪しているが、いかなる業界においても職権乱用は許されるべきではない。事件の全容が解明され、真実が明らかになるのを待ちたいと思う」と米「WWD」にコメントを寄せた。
なお、HFTは「別の被害者もいる」として、ゴーシャとその被害者が10月に交わした類似のやりとりのスクリーンショットも投稿している。