ファッション

金子眼鏡が銀座店オープン、鯖江に工場新設でグローバルな総合眼鏡メーカーを目指す

 福井県の眼鏡企業、金子眼鏡が12月13日、銀座6丁目のすずらん通りに「金子眼鏡店 銀座店」をオープンした。ドーバーストリート マーケット ギンザ横に建つ黒い4階建てのビルは、重厚な存在感を放つ。クラシックな内装の1階と、レンガ作りの壁がレトロ感を醸し出す2階の店舗はハウスブランド「金子眼鏡」をはじめ、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」とのコラボレーションモデルの他、60万円の金無垢フレームや「カルティエ(CARTIER)」のビンテージフレームなども販売している。3階は商談スペース、4階は東京オフィスにする予定だ。初代店長には、金子眼鏡 青山店店長だった八木数正が就任した。

 金子眼鏡の金子真也・社長は「国内外から多くのお客さまが訪れる銀座で、『金子眼鏡』の上質な日本製の良さを伝えたい。世界とつながる新しいアクセスポイントとして期待している」と語った。金子眼鏡店は2010年、羽田空港に1号店をオープンし、同時にハウスブランド「金子眼鏡」をスタートして以来急成長している。カネコオプチカル、フェイシャル インデックス、ザ・ステージの他業態と合わせた直営店舗数は56で、そのうち金子眼鏡店は32店舗目となり、都内では青山、自由が丘に次ぐ3つ目の路面店だ。

 小売業に注力する他、今後の成長戦略として位置づけているのが、自社の生産力の強化とグローバル化だ。分業が一般的な鯖江産地において、一貫生産にこだわる金子眼鏡は自社工場を鯖江市に来年新設する。すでにプラスチックフレームの自社工場“バックステージ”があり、数年前にはメタルフレームメーカーの栄光眼鏡を傘下に収めているが、好調なアパレルブランドの眼鏡のOEM(相手先ブランドの生産)や、アジアを中心に人気を高めている海外販売のさらなる拡大が目的のようだ。

 金子社長は、「総合的な開発拠点作りが目的だ。われわれが力をつけ、将来は産地全体の活性化に貢献したい」と話しており、眼鏡のSPA企業としての総合力を強めている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。