「シャネル(CHANEL)」は22日、2019年春夏オートクチュールのショーをパリのグランパレで開催した。ショーはパリ時間10時と12時の2回開かれたが、デザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)はいずれのショーにもフィナーレの挨拶に登場しなかった。
イタリアのヴィラをイメージした今季のクチュールは、ヤシの木に囲まれたプール付きの別荘を会場内に作り、モデルたちは庭園の散歩道を模したランウエイを歩いた。フィナーレでは、シルバーに輝く水着を着て、頭にベールを載せた花嫁が登場。バックステージへ戻るモデルを迎えたのは、カールの長年の右腕として知られるクリエイティブ・スタジオ・ディレクターのヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)だった。
1回目のショーの終わりに会場には英語とフランス語でアナウンスが流れ「ラガーフェルド氏は2回目のショーには出席する」とだけ伝えて欠席の理由については触れなかった。だが、2回目のショーの後にもカールは姿を見せず、再びアナウンスで「ラガーフェルド氏は疲労によりショーには参加しませんでした。そしてヴィルジニー・ヴィアールにクリエイティブスタジオのディレクターとして、18世紀に着想を得たこの素晴らしいコレクションの最後に、彼に代わって皆様に挨拶をするように頼みました。ラガーフェルド氏がすぐに回復することを願っています」と伝えた。