トッズ・グループ(TOD’S GROUP)の2018年12月期決算は、売上高が前期比2.3%減の9億4000万ユーロ(約1166億円)と減収だった。
ブランド別の売上高を見ると、グループ全体の約半分を占める「トッズ」が同3.3%減の4億9860万ユーロ(約618億円)、「ホーガン(HOGAN)」が同1%増の2億610万ユーロ(約255億円)、「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」が同3.2%減の1億7350万ユーロ(約215億円)、「フェイ(FAY)」が同3.4%減の6130万ユーロ(約76億円)だった。ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者(CEO)は当期の数字を、「不安定な世界経済や情勢不安に反して概ね予想通り」と総括する。
デッラ・ヴァッレ会長兼CEOは、“トッズ ファクトリー(Tod’s Factory)”プロジェクトにも言及。「このプロジェクトの戦略やビジネスモデルは形になりつつある。第1弾は好調で、このプロジェクトに携わっているチームにも満足している」。同プロジェクトは、カプセルコレクションや限定コレクション、コラボコレクションを“ドロップ形式(数量限定の商品について事前に告知し、消費者の注目を集め、関心がピークになるタイミングで発売すること)”で展開していく。
また、2019年春夏シーズンからゲラルド・フェローニ(Gherardo Felloni)=クリエイティブ・ディレクターのコレクションがスタートした「ロジェ ヴィヴィエ」について、通年としては減収だがゲラルドのコレクション自体は好調だと説明した。