デサントのコーポレートブランド「デサント(DESCENTE)」は2月6日にオープンする日本最大の旗艦店「デサント トウキョウ」のプレス向け内覧会を行った。アーバンリサーチストア(URBAN RESEARCH STORE)渋谷店の跡地に出店する同店舗は地下1階、1階、2階の3フロア構成で店舗面積は計約500平方メートル。「デサント」ブランドの国内直営店は同店で10店舗目となる。
地下1階はスポーツに特化し、トレーニングウエアや、デサントが運営する「イノヴェイト(INOV-8)」のシューズをそろえる他、3秒で自身の体の歪みを計測し、解決法を提案する“カラダバランス”コーナーを設置。1階は「デサント」のルーツでもある野球用品を多く用意し、ユニホームのカスタムオーダーにも対応する。入口付近では、世界最大のスポーツ見本市ISPOで過去にアワードを受賞した「デサント」のプロダクトを3月3日まで展示中だ。また、鹿児島の「すすむ屋茶店」のティースタンドを併設し、店舗で日本茶を飲むこともできる。2階は“水沢ダウン”が代表的な「デサント オルテライン(DESCENTE ALLTERRAIN)」や「デサント ポーズ(DESCENTE PAUSE)」などのファッション性の高いアイテムをそろえた「デサント ブラン(DESCENTE BLANC)」のショップインショップとなる。書籍関連のプロデュースなどを行う「NUMABOOKS」が選んだ書籍の販売コーナーと、トークショーやワークショップを行うためのイベントスペースを設ける。
店舗のお披露目に先立って行われた会見では、小川典利大デサントジャパン常務による戦略発表や元競泳選手の北島康介と小川常務とのトークショーが行われた。小川常務は「デサントの独自性であるモノづくりの力をより都心で打ち出していくためには、直営店事業の強化が不可欠。卸と直営のバランスは取りつつも、『デサント トウキョウ』を皮切りに、都心に直営店を出店していく。ゆくゆくは20店舗にまでは拡大したい」とブランド戦略についてコメント。北島康介は「オリンピックにはデサントの『アリーナ(ARENA)』のウエアを着て出場したし、今は私生活で『デサント』のウエアを着用している。『デサント』は海外にも誇れるブランド。好立地であるこの店舗は、東京オリンピックが開催される2020年に向け、多くの人にブランドのパワーをアピールしていけるはず」と期待を寄せた。
また、現在話題となっている伊藤忠商事による株式公開買い付け(TOB)については「2月14日までにデサントとしての表明を発表するので、それまでは静観いただきたい」とのコメントにとどまった。