ヒップホップ・クルー、エイサップ・モブ(A$AP Mob)の創立メンバーで「ヴィーロン(VLONE)」を手掛けるエイサップ・バリ(A$AP Bari)は、どうやら「ナイキ(NIKE)」が23日に発売する新作“エア ジョーダン 1 クチュール(AIR JORDAN 1 COUTURE)”に対して不満があるようだ。
バリは自身のインスタグラムを、「ヴィーロン」2018年春夏メンズコレの際に披露したコラボ“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”と“クチュール”が並んだ画像と共に「俺にインスパイアされている」と更新。続けて「くまのプーさん」に出てくるティガーが涙を浮かべる画像を投稿し、デザインが酷似していることを訴えた。
コラボ“エア フォース 1”と“クチュール”を見比べてみると、確かに両サイドからヒールまでを覆うようにプリントされた太いラインのデザインは酷似しているが、「ナイキ」はこのデザインの着想源について「スポーツカーのラリーストライプ」だとしている。
両者は2016年から関係を築き、17年に発売した1stコラボ“エア フォース 1”には二次流通市場で1000万円を超える値が付くなど、ファンの間でもベストパートナーと称えられていたが、同年7月にバリと思われる人物が女性に性的暴行を加えようとしている映像が流出。これをきっかけにナイキはパートナーシップの終了を発表し、今日に至るまで関係は修復されていない。
この件もあって、バリは公に「ナイキ」のデザイン盗用の疑いについて声高に叫ぶことができず、やむを得ずティガーの涙目の画像で不満を表明したようだ。
問題の“クチュール”は日本でも取り扱われる予定で、「ナイキ」の公式アプリ「NIKE SNKRS APP」などで1万6000円で販売される。
なおバリは「WWDジャパン」が10月に行った独占インタビューで、パリに続く2回目のショーを日本で行いたいと話しており、現在水面下で動いているという。