ビューティ

美容業界の次なるターゲットは2013年以降生まれ ジェネレーションZの次は「アルファ」世代

 ミレニアル世代(1981〜96年生まれ)に次ぎ、多くのブランドや企業はジェネレーションZ(1997年〜2000年代生まれ)客の獲得に注力しているが、北米のビューティ業界ではすでにその次の世代に注目が集まる。新たな始まりを意味する「アルファ」にちなみ「アルファ世代」と呼ぶ彼らはジェネレーションZがミレニアル同様に16年間続いたと仮定すると、2013年生まれ以降ということになる。つまり19年現在、最年長が6歳ということだ。

 米「WWD」のビューティ誌「ビューティ インク(BEAUTY INC)」の2月号は、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)とカニエ・ウェスト(Kanye West)の娘、ノース・ウェスト(North West)が表紙を飾っている。5歳の彼女はデジタルを理解する年齢ではないかもしれないが、すでに彼女のSNSにおけるプレゼンスと影響力は大きい。彼女が属するアルファ世代とジェネレーションZを足した層は、今後ポップカルチャーや経済に大きな影響を与えるとされる。実際米国国勢調査局によると、25年までに17歳以下の人口は北米の43%を占めると見ている。これらの次世代の顧客獲得に向けて、多くの企業やブランドは動き出している。

 ではこの2世代はミレニアル世代とどう違うのか。まずジェネレーションZとアルファは生まれた時からどっぷりオンライン生活に浸っていること。また、ミレニアルズとはSNSの使い方が全く違うという。ミレニアルズは写真や近況を家族や友人とシェアするという本来の使い方をしている一方で、ジェネレーションZは自分のアイデンティティーを構築するツールとして使っているのだ。SNSは人生の一部となり、誕生日や卒業式、結婚式など大きなイベントや出来事を共有するだけでなく、もはや自分そのものを形成するのだ。また、SNSを他人とつながるツールではなく、エンターテインメントとして楽しんでいる。ピュー リサーチ センター(PEW RESEARCH CENTER)によると、ティーン世代の85%がユーチューブ、72%がインスタグラム、69%がスナップチャットを利用している。さらに最近はティックトックも人気で、マーケティング企業センサータワーによると2018年12月だけで新規ユーザーが7500万人に上り、前年比では175%増だという。

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