ファッション&ジム中毒の「WWD JAPAN.com」編集長が、2019年春夏シーズン最大のトレンドであるスポーツスタイルの代表格「MSGM」をカッコよく着るため、「RIZAP」に通い始めたこの企画。
19年春夏最大のトレンド「スポーツ」を楽しく着るボディーメークWeek9 体脂肪1ケタで糖質解禁!!で、「リバウンドしないの?」
無事にステージ1「筋肉量を維持しながら体脂肪を減らす」をクリアして、ステージ2「体脂肪率はそのままに筋肉を大きく、同時にデザインする」に突入した僕のトレーニングは、前回お話しした食事同様、少し変化しています。
まずバックリお話すれば、「中負荷(重さ)で1セット10〜12回のトレーニングを各部位平均3セット行う」から、「負荷をさらに上げ、最少5回程度の高負荷・低回数のメニューも導入」に変化。簡単に言えば重さはアップ、回数はダウンです。例えば胸のトレーニングは、当初30kgくらいだったバーベルが40kg、時にはそれ以上の重さに!!負荷の種類を巧みに変えると、筋肉は効率よく成長するとのこと。筋肉に常に新鮮な刺激を加え続けるのが狙いだそうです。
さらに胸のトレーニングなら、下げるときは意識的に動作をゆ〜っくり。伊藤トレーナー曰く、「筋肉は“耐える力”の方が筋力を発揮できます。戻す動作をゆ~っくりと行うと今までよりも高い筋刺激を加えられるんです」とのこと。トレーニングは奥が深いのです。
つまり負荷に関しては重さはもちろん、抵抗が加わったので「RIZAP」に通い始めて最大!!“糖質解禁”によりカラダにエネルギーを効率的に入れているので、さまざまな筋トレで筋肉も向上!3カ月目に突入したエクササイズの成果ゆえ、(なんとか、マジでなんとかw)重たいバーベルも持ち上げられるようになっています。2カ月前なら40kgのベンチプレスなんてムリでしたが、今は10回ならいける(笑。マッチョの皆様には、遠く及びませんw)。体重自体は軽くなったにも関わらず、です。
そして、鍛える部位は “マニアック”になってきました。例えば今は、胸の上部が強化ポイント。ゆえにベンチプレスも仰向けでバーベルを真上に持ち上げるのみならず、角度をつけ座り、斜め上方向に持ち上げるエクササイズが始まりました。コレがキッツイの(笑)。日本人は胸の上部の筋肉が発達していないため美しいカラダに見えづらいそうで、ここを鍛えると効果テキメンなんだとか!確かにちょっと大きくなると、途端にいいカラダに見えます。自画自賛。うっとり(笑)。
カラダの黄金比を知る伊藤トレーナーは、「肩周り、あと数mm大きくしたいですね〜(『数mmで何が変わるの!?』と思っているのは、ナイショ)」とか、「今日は早めに胸の上部行きます」とか「予定変更して背中です」とか、毎回カラダの様子を見ながらメニューを決めてくれます。第2ステージに突入してからは、洋服をたくし上げ、胸からお腹周りを見せ、そこから当日のメニューを決める機会が増えました。
連載のタイトル通り、僕の「RIZAP」でのエクササイズは、単純に「鍛える」から「ボディーをメークする」、いやむしろ「ボディーをデザインする」に移行しています。「肩周りを数mm大きくする」とか、もはやデザイナーと同じ感覚かもしれません。
エクササイズ当初は、基礎代謝の高いカラダ、脂肪を燃焼できるカラダを作るため、大腿筋や大胸筋、広背筋など大きな筋肉を満遍なく鍛え、おかげでそれらは順調に成長。だからこそ今度は、大きな筋肉を鍛えるのみならず、“魅せるカラダ”作りに欠かせない小さな筋肉のトレーニングが始められるようになったのです。
その成果は筋肉量以上に印象として絶大で、あくまで“当社比”ではありますが、ムラカミ、いいカラダになって参りました(笑)。鏡の前に立つ時間、特に「RIZAP」でのトレーニング後は更衣室でちょっと大きくなった筋肉を確認する時間が長くなり、次のスケジュールに影響しております(笑)。お腹周りのエクササイズも増え、3カ月のエクササイズはいよいよフィナーレに近づきつつあります。最終結果の発表は、6月第2週の予定!乞うご期待です!!
今週のカラダは、
・体重:55.9kg(当初比-3.4kg、前週比+0.6kg)
・体脂肪率:9.5%(同-6.0%、同-0.4%)
・筋肉量:48.0kg(同+0.8kg、同+0.2kg)
でした。
次回は「RIZAP」に通い始めてから、特に体質が大きく改善してから実感する、カラダとココロ、そして生活全般の変化についてお話ししようと思います。カラダって、やっぱり生活の根幹なのだと実感中。そんなお話です。
【今週の“マッスルレビュー”:
「セリーヌ」2019年春夏
コレクション】
連載では毎回最後に、伊藤トレーナーにモデルのカラダの側面から、ミラノ&パリのメンズブランドを分析していただきます(伊藤トレーナー個人の見解です)。ブランドは千差万別。その世界観を体現するモデルも千差万別。彼らのカラダを分析すれば、ブランドの新たな魅力に気づくかもしれないし、もっとカッコよく洋服を着こなせるかもしれません。今回はエディ・スリマン(Hedi Slimane)の「セリーヌ(CELINE)」。しばし「痩せすぎ」問題を指摘されるモデルが登場してきたブランドですが、伊藤トレーナーのレビューはいかに!?
今日は「セリーヌ(CELINE)」について、ボディーメークの観点から紐ときます!
モデルは男女ともにかなり細身で、スキニーパンツやスカートなどカラダのラインを強調するスタイルが多い印象です。以前も書きましたが、「細身のカラダをつくる」には、単純にカラダの体積を減らすのが一番。つまり体脂肪を落とすことが優先事項です。
写真を見る限りでは、男性は体脂肪率8~10%、女性は18~22%程度のイメージです。
しかし今の世の流れは、「ただ痩せる事は綺麗じゃない!」です。なりたいボディーの質感を目指し体脂肪はコントロールしますが、そこからしっかりボディーメークして魅力的にデザインするのが重要です。「セリーヌ」の場合は、男性も女性も「肩幅をデザインする」ことで逆三角形のセクシーなボディラインが際立つようになるし、特に女性はヒップアップを意識した小尻トレーニングを取り入れるとスレンダーな脚を強調しやすくなります。
高たんぱく&低糖質な食事で体積を落とし、ウエイトトレーニングでボディーをデザインする。この2つをしっかりと継続することで、理想のカラダを手に入れ、「セリーヌ」をスタイリッシュに着こなしましょう!