リアーナ(Rihanna 本名:ロビン・リアーナ・フェンティ)は22日、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)傘下で立ち上げたラグジュアリーブランド「フェンティ(FENTY)」を初公開した。
パリのマレ地区にオープンしたポップアップストアは現地時間24日の午前10時から一般客に公開される。関係者を招待した22日のお披露目イベントには、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)や長女のデルフィーヌ・アルノー(Delphine Alnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデント、長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ベルルッティ(BERLUTI)CEO兼ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長兼LVMHヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージ、次男のアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)リモワ(RIMOWA)共同CEOら一家総出で来場し、LVMHが「フェンティ」にかける期待値の高さをうかがわせた。
その他にも、「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターやクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)「ベルルッティ(BERLUTI)」アーティスティック・ディレクター、ギョーム・アンリ(Guillaume Henry)「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」デザイナーらLVMHグループ傘下ブランドのデザイナー陣やオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)「バルマン(BALMAIN)」クリエイティブ・ディレクター、サイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)「ジャックムス」デザイナー、グレン・マーティンス(Glenn Martens)「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」デザイナーら、リアーナと親交の深いデザイナーらも駆けつけた。
リアーナは「フェンティ」のコレクションから、パワーショルダーとウエストを絞ったデザインが特徴の白いジャケットを選び、ミニ丈のワンピースのように着こなしでゲストを出迎えた。披露されたコレクションも、袖や肩回りにボリュームを持たせたシャツやジャケット、ウエストを絞ったデザイン、ミニ丈のスカートなどが目立つ。「私の体系が“カーヴィー”だから、私自身が着られない服は売れないと思っているの」と説明する。リアーナは全アイテム試着し、「私が着てみてイケているか、それとも細いモデルにしか似合わないのかという点に強くこだわったし、今後出てくるコレクションからもダイバーシティーを感じてもらえると思う」と続けた。
「フェンティ」のコレクションは、24日に一般公開されるポップアップを皮切りに、29日からアメリカやイギリス、ヨーロッパ各国を中心とする14カ国の公式ウェブサイトで販売する。大多数のラグジュアリーブランドが採用している“ランウエイで披露した数カ月後に販売する”というスケジュールとは異なる発表スケジュールを採用する理由についてリアーナは、「私はわがままなの。だから『ちらっと見せるから欲しければ秋に買ってね』なんて我慢できない。デザイナーに直接電話して、『あのルックが欲しいの』ってお願いするの。だから『フェンティ』は、欲しいと思ったときに待たずにすぐ買えるようにした」。
同コレクションは白いTシャツが200ユーロ(約2万4600円)、サングラスが370ユーロ(約4万5510円)、イアリングが280ユーロ(約3万4440円)、シューズが550ユーロ(約6万7650円)など。