5月27日号の「WWDジャパン」は毎年恒例の雑誌・メディア特集です。新元号「令和」に代わって初となる本号のテーマは“過去・現在・未来”。平成を振り返ると、紙の雑誌の販売部数は大きく落ち、代わりにウェブメディアが台頭しています。しかし、紙の雑誌にはこれまでと変わらない力や熱量がまだ存在しています。人気雑誌の編集長たちと共にこれまでの雑誌・メディアの潮流の変化を振り返りつつ、今後も変わらないもの、変えるべきものは何かを探りました。
特集の巻頭企画では、数多くのヒット書籍を生み出している幻冬舎の編集者、箕輪厚介と数々のファッション誌を手掛けてきたファッション編集者、軍地彩弓の特別対談を実施。出版界をリードしてきた二人と共に未来の“売れる雑誌”を考えました。さらに、昨年惜しまれながら休載したカリスマ編集者、斎藤和弘による人気連載「純喫茶サイトウ」も特別に復活。対談相手に全盛期の「キャンキャン(CanCam)」編集長で、現MERY社長の大西豊氏を迎え、これまでのファッション誌を振り返ります。
ニュース面では、ケリングとLVMHによる18歳未満のモデル起用に対する議論にフォーカス。2年前にモデルのウェルビーイング(身体的、精神的および社会的に良好で幸福な状態)確保のための憲章を共同で発表した両社ですが、ケリングが5月15日に発表した18歳未満のモデルを起用しないという宣言にはLVMHが反論。両社の主張から、モデルは18歳以上であるべきか否かについて考えます。
主要ファッション企業各社の2018年度業績まとめも必見です。2018年度は台風などの異常気象や暖冬といった天候から、百貨店グループや百貨店を主戦場とするアパレル企業は総じて減益や苦戦の傾向に。しかし一方で、業績を伸ばした企業もあります。一体何が明暗を分けたのか?各社の決算や取り組みから分析しました。
また、本号では別冊付録「ミラノサローネ特集」が付きます。世界最大規模のインテリアとデザインの祭典「ミラノサローネ」は、今年も内容が盛りだくさん。企業同士のコラボレーションや実験型、体験型の店舗といった新たな潮流や、独自の演出によるブランドの世界観の強調など、さまざまなトピックスから今の「ミラノサローネ」を取材しました。