6月16日。本日も快晴。最高気温は、昨日より暑い31度の予想。昼は“食いっぱぐれる”可能性があるのでコレクション期間中、朝は毎日モリモリ食べます。今日もチーズにハムとイタリアンなタンパク質をメチャクチャ摂取して、朝イチは「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」にGO!です。
10:20 「ベッドフォード」
「ベッドフォード」2020年春夏ミラノ・メンズ・コレクションから
会場は、昨日の「マリアーノ(MAGLIANO)」の悪夢が蘇る(笑)、ミラノ・ファッション・ウィークの公式会場。とはいえ、さすがは日本ブランド。ベリースムーズな運営でストレスフリーで入場できました。サスガ!
コレクションも、ストレスフリーです。後輩オーツカに比べれば「ベッドフォード」観察歴は浅いのですが、以前感じていた“気難しさ”とか“突き詰めるあまり押し付けられているように思えちゃうプレッシャー”、“「コレ見たら、驚くでしょう?」と期待されている感”がどんどん薄れ、でも繊細な個性はそのままに、良いカンジに進化していると感じます。朝から気分爽快。パリでは会食の予定。初めてちゃんとお話を聞けるのが楽しみです。
10:50 「サントーニ」
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お次は「サントーニ(SANTONI)」のプレゼンテーション。このブランド、数年前までは「クソ(おっと失礼!)」が付くくらい生真面目な靴ブランドでしたが、今はそこにユーモアが加わり、共感しちゃう商品が増えています。今回は、「サントーニ」と言えばのダブルモンクなのにエスパドリーユがいいカンジ!
プレゼンテーションでも、チェス盤のど真ん中にシューズがドン!というシュールな状況で延々おしゃべりする伊達男を見ると笑みがこぼれます。
11:30 「エトロ」
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2020年春夏「エトロ」ミラノ・メンズ・コレクションから
お次は、ミラノメンズにカムバックの「エトロ(ETRO)」。アツい、アツすぎて火傷しそうなパッションを持つ、愉快なメンズのクリエイティブ・ディレクター、キーン・エトロ(Kean Etro)にインタビューするため、ちょっと早めに会場入りです。
「エトロ」が、どうやら映画「スターウォーズ(STAR WARS)」とコラボするらしいことは、招待状でなんとなく分かっていました(笑。イヤ、ハッキリ分かりますね)。キーンのインスタグラムでは、チューバッカが歩いています(笑)。
バックステージを奥まで進むと、キーンさん発見‼︎各国プレスのインタビューを受けています。待ってる間は、バックステージをウロウロ。10分ほどで僕の番が回ってきました。
今回は、これまで旅した世界の砂漠を思い出しながら、地球を守り、地球に敬意を払う必要性を再認識。そこで地球はおろか銀河をめぐり善と悪が壮大なスケールで戦う「スターウォーズ」とのコラボに至ったそうです。そう話すキーンは、ヨーダのTシャツにジャケット姿。「20年間、ずっとコレ」と話していましたキーチェーンは、「レゴ(LEGO)」のチューバッカでした(笑)。
13:30 「ミッソーニ」
「ミッソーニ(MISSONI)」の展示会のあとは、ランチ。14時スタートの「スンネイ(SUNNEI)」のショー会場近くで食べようと思ったら、これが大誤算。「スンネイ」、会場が遠すぎて周りに何にもないんですケド……(泣)。10分歩いて、マジでフツーのレストランでゴハン。チキンにサラダ、スパークリングウォーターで6ユーロ(約720円)。味はそれなりでした。
14:20 「スンネイ」
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「スンネイ」は、だんだんコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)時代の「マルニ(MARNI)」に似てきたけど、大丈夫かしら?加えてウィメンズはまだまだ。シルエットが圧倒的バリエーション不足です。奮起に期待!ですね。
中心部に戻ってからは、「トッズ(TOD’S)」「プラダ(PRADA)」「マルニ」「MSGM」の展示会4連発。
15:30 「トッズ」
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「トッズ」は、同じタイミングで中国の俳優、劉昊然(リウ・ハオラン)が来場。ミラノのアジア系ガールズ達からの黄色い歓声を浴びまくりです。コレクションは、車やバイク、自転車に乗る男性像をイメージ。いろんな乗り物に乗る、という点でダイバーシティー(多様性)を表現しているそうです。ダイバーシティーの表現方法は、まさにイロイロで面白い!
「プラダ」
「プラダ」は、一足早く中国・上海で発表した20年春夏の展示会。80年代のポップとエレガンスを融合しているせいか、多くの日本人プレスが「コレは、『WWDジャパン』のムラカミが着る違いない(笑)」とおっしゃったそうで(笑)。皆さんが特に「コレでしょ!」とおっしゃったのが、この肉厚コットンのビッグポロ。そこまで言うなら、ぜひ購入させていただきます(笑)。
「マルニ」
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海洋汚染を筆頭に地球環境と相対した「マルニ」では、18年春夏コレクションのシャツにアートをのせ、20年春夏として再提案(20ピースの限定発売)というアイテムを発見。「セールでも売れなかった残りを、また定価で売るの⁉︎」。そう考える人もいるかもしれませんが、個人的にはムダ少しでも減らす取り組み、しかもそこに付加価値をのせるクリエイティブ、大賛成だし共感します。というか、「売れ残りはセールで叩き売るか、アウトレットに流すか、捨ててしまうもの」という既成概念をフワッと超越したフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)に脱帽。この人、本当にこれまでの既成概念には囚われない、新人類のデザイナーです。
「MSGM」
「MSGM」では、マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)にあいさつして、アクセサリー写真をパシャパシャ。先ほどの「プラダ」含め、別記事としてアップしていますので、ご覧ください(笑)。レオパード柄のセットアップ、オーダーしちゃった!
19:15 「パーム エンジェルス」
「パーム エンジェルス」2020年春夏ミラノ・メンズ・コレクションから
「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」は、なんと地下鉄のコンコースがショー会場。この間、一般市民はどうしているのかしら(笑。正解は、別の入り口からちゃんと改札を通っているそうです)?ライティングの関係でだいぶ見えづらかったけれど、20年春夏シーズン大ブレイク中のタイダイがいっぱい。でもタイダイって、この春夏、もうストリートでは流行ってないですか?ランウエイ、ちょっと遅い?
20:50 「ディースクエアード」
本日最後のショーは「ディースクエアード(DSQUARED2)」。男女合同ショーは、日本と中国に多大な影響を受けたコレクション。ブルース・リー(Bruce Lee)Tシャツがカッコいい!和柄のトップスとカーゴパンツのコンビネーションが新鮮。ディーン(Dean)とダン・ケイティン(Dan Katen)って、サファリやミリタリースタイルをアレンジさせたら世界トップクラスです。
「ディースクエアード」2020年春夏ミラノ・メンズ・コレクションから
21:30 「ストーンアイランド」
「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」がミラノの中心部にオープンした旗艦店をお祝いするパーティーは、映像を背景にプレイするDJがカッコいい。東京・表参道の旗艦店も贅沢な作りですが、ミラノはそれどころじゃありませんでした。さすが本拠地。さぁ、明日はいよいよミラノメンズ最終日です。