「ランコム(LANCOME)」は8月22日、ミレニアル世代の女性に向けて打ち出した香水「アイドル(IDOLE)」を発売する。社会で活躍しながらもフェミニニティーを損なわない現代女性をイメージした香りで、女性ならではの力強さと柔らかさのコントラストを表現している。
香りは3人の女性調香師が手掛け、フレッシュな香りに仕上げた。トップノートにベルガモットやペア、ミドルノートにローズエッセンス、ベースノートにパチュリやバニラ、マスクをブレンド。
フランソワーズ・レーマン(Francoise Lehmann)=インターナショナル ジェネラル マネジャーは「ミレニアル世代は世界中を旅するノマド。『アイドル』のボトルは、さまざまなところに持ち運びやすく、どこでも立てられるようなデザインにこだわった」と話す。ボトルには大きく「アイドル」とは記載せず、あえて空白のあるデザインにしたのは、現代の女性が自分たちの人生をキャンバスのように捉え、独自のルールを作っていることからだという。スマホの形にも似たボトルを採用し、スマホ同様に着せ替えできるケースをさまざまなデザインで用意する。また、キャンペーンにはミレニアル世代を代表する女優兼歌手のゼンデイヤ(Zendaya)が登場する。
「アイドル」は女性のコミュニティーによって環境に配慮され育てられたトルコ産のローズを使用しており、ボトルは詰め替えできるようになっているなど、サステイナブルな取り組みを進めている。レーマン=マネジャーは「今日において、ラグジュアリーとはタイムレスで時間が経っても使い続けらるものを指す」とコメント。
「ランコム」は「アイドル」を新たな香水シリーズに成長させていく狙いで、業界筋によると初年度の売り上げは 3億ドル(約324億円)に上ると分析する。
なお、日本での発売は未定だ。