イギリス人アーティストのジェームス・ジャービス(James Jarvis)の個展「Throw-ups」が東京・渋谷のナンヅカで7月20日から8月24日まで開催される。同展は、ジャービスにとって日本で開催する4年ぶりの新作展で、日課として描き続けているドローイング作品に加え、新作のスプレーペインティングやレーザーカットした木製のレリーフ、カラーアクリル板を用いた平面作品、そしてブロンズ製の彫刻作品を展示する。7月20日の18〜20時にはジャービスが来日し、オープニングレセプションを行う。
同展の開催にあたりジャービスは「ドローイングは、私にとって呼吸をすることと同じで、やらなくてはいけないもののようだ」と語る。ジャービスの関心は哲学的な思考や多言語、歴史、社会的な問題からポピュラーカルチャー、スケートボードまで多岐にわたる。こうした関心を背景にして描かれたキャラクターは、極端に簡素化されているにもかかわらず、コミカルでアイロニックなものばかり。「私にとってドローイングとは、イメージを描き起こしたり記録したりするといった美学的な構造に基づいたものではなく、世界を理解するための手段。私は、何かを描くプロセスがそのことを解読し理解する方法となることに関心がある」と作品制作の背景も語った。
ジェームス・ジャービスは、1970年生まれでロンドンを拠点に活動を行う。イラストレーターやキャラクターデザイナーとして日本でも知られている。2003〜13年まで、「サイラス(SILAS)」の共同創設者であるラッセル・ウォーターマン(Russell Waterman)と共に「エイモス(Amos)」を運営し、近年も「ナイキ(NIKE)」「ユニクロ(UNIQLO)「イケア(IKEA)」などのグローバルブランドとコラボレーションを行っている。
■Throw-ups
日程:7月20〜8月24日
時間:11:00〜19:00
定休日:日・月曜・祝日
場所 : NANZUKA
住所 : 東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル地下2階
入場料:無料