ニューヨークを拠点とするポップアーティスト界の巨匠カウズ(KAWS)と、香港を拠点とするクリエイティブスタジオのオール ライツ リザーブド(All Rights Reserved以下、ARR)による巨大アートプロジェクト「カウズ:ホリデイ(KAWS: HOLIDAY)」が、静岡県富士宮市にある「ふもとっぱらキャンプ場」で7月19日から一般公開される。会期は24日までで、営業時間および入場料は「ふもとっぱらキャンプ場」に準じたものになる。
「カウズ:ホリデイ」は、カウズの代表的なキャラクターであるコンパニオン(COMPANION)の巨大アートワークが“世界中を旅する”というコンセプトのプロジェクトで、2017年にカウズがエスケイ・ラム(SK LAM)ARRクリエイティブ・ディレクターに送った1枚のイラストをきっかけにスタート。18年7〜8月に1都市目の開催地ソウルで巨大コンパニオンが水に浮かべられ、その後、19年1月に台北、19年3月に香港でも同様のアートワークが設置され、今回世界4都市目として静岡が選ばれた。これまでの都心での開催から一転、キャンプ場での開催を決めた理由についてカウズは「都心での開催が続いたことに疲れ、リラックスしたいという意味から東京に近く自然があふれる場所の静岡を開催地に決めた」と話す。
今回のアートワークはビニール製の巨大コンパニオンが仰向けに寝転んだもので、サイズは40mを超える。これはソウルでの28mのビニール製、台北での36mのブロンズ製(常設)、香港での37mのビニール製の過去3都市で設置されたアートワークよりも大きく、カウズの長年のキャリアの中でも最大級のもの。コンパニオンは空気で膨らむため軽く、風などの気象条件に左右されないよう制作し設置するのが困難を極めたそうだ。
会場ではアートワークのほか、コンパニオンの目“××”があしらわれた箸が付く特製ラーメンのフードトラックが出店し、運が良ければカウズとのコラボバックパックが当選する「ハーシェル(HERSCHEL)」のコラボポップアップブースも設けられている。
一般公開に先立ち、18日にはレセプションパーティーが同会場で行われた。霧が発生し終始強い雨が打ちつけるあいにくの悪天候だったが、フーチュラ(Futura)やスタッシュ(Stash)といったカウズと顔なじみのアーティストから、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」の尾花大輔や「マジックスティック(MAGIC STICK)」の今野直隆らデザイナー、水原希子やローラ、Kohei、AMIAYAらモデル、NAOTOや佐野玲於らEXILEメンバー、設楽洋ビームス(BEAMS)社長、ジョン・C・ジェイ(John C Jay)ファーストリテイリング=クリエイティブ・ディレクター、タレント・アーティストの香取慎吾、スタイリストの祐真朋樹、ユーチューバーのジン、俳優やラッパーとしても活躍の場を広げるYOSHIなど、国内外から多くの著名人が巨大コンパニオンを一目見ようと駆けつけた。
■KAWS: HOLIDAY JAPAN
日程:7月19~24日
場所:ふもとっぱらキャンプ場
住所:静岡県富士宮市麓156
時間:ふもとっぱらキャンプ場の営業時間に準ずる
入場料:ふもとっぱらキャンプ場の入場料に準ずる