「カルティエ、時の結晶(CARTIER, CRYSTALLIZATION OF TIME)」展が10月2日から東京・国立新美術館でスタートした。日本における「カルティエ」の展覧会は4回目で1970年代以降の現代の作品にフォーカスした同展は「カルティエ」としては初の試みだ。約300点のうちほぼ半数は個人コレクターの所蔵品ということもあり、同展でしか見られない作品も多い。
プロローグの“時の間”をはじめ、“色と素材”“フォルムとデザイン”“ユニヴァーサルな好奇心”という3つのチャプターに加え、メゾンのアイコンである“パンテール”や、アーカイブからの書籍から構成される同展の会場は新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之が担当。大谷石や屋久杉、神代ケヤキといった素材を用いた斬新な会場構成と「カルティエ」の数々の宝飾品との競演は見ものだ。
時をテーマに、ミステリークロックや1970年以降に“トゥッティフルッティ”と呼ばれるようになる“ヒンドゥ”ネックレス、世界中の文化や動物、花々をモチーフにした宝飾品の数々を展示。時代の移り変わりと共に進化する「カルティエ」スタイルが異なる時代の作品との対話を通して感じられるようになっている。会期は12月16日まで。
関連イベントとして、東京・六本木の21_21 デザインサイトで10月2日~14日、「カルティエが魅せる職人技(LES MOMENTS CARTIER /ART DE FAIRE)」が開催される。会場では、ジュエリーや時計制作のための道具や、クリエイションの源となる石などを展示し、フランスから来日した職人たちによるデモンストレーションが行われる。
■「カルティエ、時の結晶」
会期:10月2日~12月16日
時間:10:00~18:00
休館日:毎週火曜日(10月22日は開館、23日は休館)
場所:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
観覧料(税込):一般1600円、大学生1200円、高校生800円