1月5日(現地時間)、第77回「ゴールデン・グローブ賞(Golden Globes)」の授賞式が米ビバリーヒルズの「ザ ビバリー ヒルトン(The Beverly Hilton)」で開催された。
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題:Once Upon a Time in Hollywood)」が最多となる3部門で受賞。コメディー/ミュージカル部門の作品賞に輝いたほか、ブラッド・ピット(Brad Pitt)が助演男優賞を、クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督が脚本賞を獲得した。ドラマ部門の作品賞には映画「1917 命をかけた伝令(原題:1917)」が輝いた。
主演男優賞は、ドラマ部門では「ジョーカー(原題:Joker)」のホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)が、コメディー/ミュージカル部門では「ロケットマン(原題:Rocketman)」のタロン・エジャトン(Taron Egerton)が受賞した。主演女優賞は、ドラマ部門では「ジュディ 虹の彼方に(原題:Judy)」のレネー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)が、コメディー/ミュージカル部門では「フェアウェル(原題:The Farewell)」のオークワフィナ(Awkwafina)が獲得した。なお、アジア系の女優が「ゴールデン・グローブ賞」で同賞に輝いたのはこれが初となる。
「アカデミー賞(Academy Awards)」の前哨戦ともいわれる「ゴールデン・グローブ賞」はメディアの注目度も高く、衣装などに政治的なメッセージを込めるセレブも多い。2018年は「#MeToo」運動に賛同した出席者が黒のドレスやタキシードをまとい、19年はそれに関連した「Time’s Up」運動の2019年版とも言える「Time’s Up x2」のブレスレットやリボンを着用した出席者の姿も見られた。しかし米国とイランの緊張が極度に高まり、オーストラリアで大規模な森林火災が続いている中で開催された今回は、ひとときの安らぎを提供するかのように、いかにもハリウッドらしい華やかな装いがレッドカーペットを彩った。
ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)はグリーンとゴールドの大きなリボンが印象的な「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のドレスを着用。ダコタ・ファニング(Dakota Fanning)はおとぎ話のプリンセスを思わせる「ディオール(DIOR)」のドレスで、ゾーイ・クラヴィッツ(Zoe Kravitz)は水玉模様の「サンローラン(SAINT LAURENT)」のドレスで注目を集めた。また、「ロケットマン」で主題歌賞に輝いたエルトン・ジョン(Elton John)とその夫でプロデューサーのデイビッド・ファーニッシュ(David Furnish)はそろって「グッチ(GUCCI)」のスーツで登場した。性別にとらわれない衣装を身に着けることで知られるビリー・ポーター(Billy Porter)は、羽根飾りのトレーンがつけられたアレックス・ヴィナシュ(Alex Vinash)による純白のタキシードで今回も話題をさらった。