阪急うめだ本店は1月21日、6階で展開するプレミアムスキンケアをそろえる化粧品売り場「阪急ビューティメゾン」を7階に移転リニューアルする。売り場面積を約4倍に拡大し、3月下旬にはフレグランスやラグジュアリーコスメブランドも加わる予定だ。これにより、同店の化粧品売り場は2階をメインに3階と7階で展開する。
7階への拡大移設は、「ゆっくり、フルカウンセリングのサービスを受けたい」というニーズに対応したもの。取り扱いブランドは、既存の「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「スック(SUQQU)」などに、「ヴァルモン(VALMOT)」「イトリン(ITRIM)」「サンタ・マリア・ノヴェッラ(SANTA MARIA NOVELLA)」「パンピューリ(PANPURI)」「マテリアプリマ(MATERIA PRIMA)」「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」の新規6ブランドを加えた全30ブランド。「アルビオン(ALBION)」や「ポーラ(POLA)」「スック」などが併設するお手入れルームのキャビン全16室(個別と共有含む)をそろえるほか、同売り場限定のトリートメントメニューも用意。ラグジュアリーでリラックスできる空間を演出する。
さらに、スキンケアを中心にブランドを横断し試して購入できる2階の「きれいきれいステーション」を「ビューティステーション」として、7階に移転リニューアルオープンする。
同ステーションでは、医師や薬剤師の有資格者によるパーソナルカウンセリングやビューティレッスンを開催するほか、ミラーに顔を映すと今後発生する肌の悩みを自動分析する“ハイミラー”や、親指をセンサーに当てると必要な栄養素を自動推算してサプリメントを提供する“ヘルスサーバー”を用意。さらに新サービスとして、カウンセリングや肌のお手入れ、商品の予約システムを導入する。また、ビーガンやハラール認証など多様化する顧客ニーズに合わせ、高い機能性とサステナブル要素のあるヘアケアアイテムのほか、プロの愛用者も多い日本製のビューティアイテムもセレクトする。
藤尾端子・阪急阪神百貨店阪急本店化粧品商品部マーチャンダイザーは「ここ数年、ミレニアル世代やインバウンドの急速な増加により、売り上げ、客数ともに拡大成長を続けている。しかし、年齢層の高い方の支持が薄れているという危機感があり、売り場面積を大幅に拡大してカウンセリングサービスの充実を図った。さらには、IR事業(カジノ事業)進出や2025年に開催される日本国際博覧会(万博)などにより、さらにグローバル化が進んでいく大阪のマーケットを捉え、関西ドミナントエリアはもとより、アジア地域の富裕層の獲得を狙う」と語った。