オンラインメディアの「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion以下、BoF)」が、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF WHITE c/o VIRGIL ABLOH」や「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN」「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」などを擁するニューガーズグループ(NEW GURADS GROUP)が、ジュエリーを核とする日本のブランド「アンブッシュ(AMBUSH)」を傘下に収めたと報じた。「アンブッシュ」は、これを認めている。共同創業者で最高経営責任者のVERBALは、「ニューガーズグループとの新しい章のはじまりをとても楽しみにしている。私たちが日本のブランドとして成し遂げたことをさらに高め、メッセージをより広くより迅速に発信するためにも」と話した。
「BoF」の報道によると、ニューガーズグループは「アンブッシュ」の母体の株式を過半数以上取得した。同ブランドの年商は、およそ2200万ドル(約24億円)。ジュエリーは、ブランドの売り上げの半分を担っており、日本での売り上げは全体の半分だ。
ニューガーズグループの共同創業者ダヴィデ・ドゥ・ジーリオ(David De Giglio)会長兼最高経営責任者は、「『アンブッシュ」の2人は、健全な形で、最高の販路を開拓し、ブランディングしてきた。ただ、今は知名度がビジネス規模より先行している」と、大きな可能性があることを示唆する。また男性ファンの多いストリートブランドが中心のニューガーズグループにとって、女性ファンも多いジュエリーブランドは、拡大のために必要な存在だった。同社は、YOONとVERBALはブランドの成長、特にカテゴリーの拡大のために欠かせない存在と考えており、2人を含むデザインチームの大半は引き続き「アンブッシュ」への参画を続ける。一方で生産については、ジュエリーやデニムは日本で続ける予定だが、そのほかのアイテムはイタリアに移すことも検討。ここからハンドバッグやシューズなどの可能性も模索する。
VERBALとともに「アンブッシュ」を手掛けるクリエイティブ・ディレクターのYOONは、「私たちだけでは限界がある。次のレベルに進むには、特に生産においてパートナーが必要だった」と話す。
ニューガーズグループはこのほか、「ヘロン プレストン(HERON PRESTON)」「A プラン アプリケーション(A PLAN APPLICATION)」「アラヌイ(ALANUI)」「キリン バイ ペギー・グー(KIRIN BY PEGGY GOU)」を有し、「アンブッシュ」は9番目のブランドとなる。昨年、ECプラットフォームのファーフェッチ(FARFETCH)の傘下に入った。