ファッション

ゴルチエ、オートクチュールのショーは2020年春夏が最後 「ゴルチエ パリ」は新コンセプトで継続

 ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は、1月22日に開催される「Gaultier Paris(ゴルチエ パリ)」2020年春夏オートクチュール・コレクションのショーが「私の最後のものとなる」と1月17日に自身のツイッターで発表した。

 ゴルチエは、「私のキャリア50周年を祝うこのショーが、私の最後のものとなる。しかし安心してほしい。今後も『ゴルチエ パリ』は新たなコンセプトで継続していく」とツイートした。共に投稿された動画には、「ショーはもう開催しないが、私には『ゴルチエ パリ』の新たなコンセプトがある。それが何かは後ほど発表するよ」と電話で話しているゴルチエの様子が写されている。

 ゴルチエは1952年パリ生まれ。70年に「ピエール・カルダン(PIERRE CARDIN)」でキャリアをスタートさせ、「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」などで経験を積んだ。76年に自身のブランド「ジャンポール・ゴルチエ」を立ち上げ、初のショーをパリで開催。84年にメンズウエアを発表し、97年にはオートクチュール・コレクション「Gaultier Paris(ゴルチエ パリ)」をスタート。2004~11年にはエルメス(HERMES)のウィメンズウエアのデザインを担当。15年からはプレタポルテの発表を止め、オートクチュールに注力していた。また、ゴルチエは著名なアーティストのコスチュームや映画の衣装デザインなども手掛けており、近年は自身の半生を描いたミュージカル「ファッション フリーク ショー(Fashion Freak Show)」の公演を行うなど、コレクション以外の領域でもその才を発揮している。

 日本では、1981年にオンワード樫山とライセンス契約を締結。86年には代官山に「ジャンポール・ゴルチエ」の路面店をオープンし、2015年の契約終了まで長期にわたって関係を築いた。19年にはオンワードホールディングスが運営する東京・代官山のカシヤマ ダイカンヤマ(KASHIYAMA DAIKANYAMA)が、ゴルチエのクリエイションの軌跡をたどる企画展「エクスパンディング ファッション バイ ジャンポール ゴルチエ(EXPANDING FASHION by JEAN PAUL GAULTIER)」を開催した。

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