「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)の優勝チームに授与されるトロフィーを収める専用トラベルケースを製作する。ケースの外側は同ブランドのシグネチャーであるモノグラム・キャンバスで作られており、内側はNBAのオフィシャルカラーであるブルーのマイクロファイバーでライニングされている。
これに加えて、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが、プレスカンファレンス、試合、そして移動という“バスケットボール選手の人生における3つの重要な場面”を着想源とするカプセルコレクションを手掛ける。協業は数年にわたるもので、ラゲージバッグやウエアなどを2020年10月に発売する予定だ。なお1月15日(現地時間)に協業が発表された時点では、詳細は明らかにされていなかった。
マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、「NBAの優勝トロフィーは選手らが人生を懸けて挑む競技の頂点にあるものだ。逆境にもくじけず、何年もかけて完璧を目指すことの象徴であり、当ブランドの価値観とも一致する」と協業の意義を語った。またカプセルコレクションについては、「ヴァージルは、バスケットボールやその選手らにまつわるコレクションを作れることに大喜びしている。スタイル、アート、ファッション、スポーツ、音楽が交じり合う彼の作品に、今度はNBAの要素が加わる」と説明した。
マーク・テイタム(Mark Tatum)NBA副コミッショナーは、「NBAはこれまでもさまざまなファッションブランドと協業しているが、これほどの規模で行うのは初めてだ。『ルイ・ヴィトン』のアイテムを身に着けている選手も多いし、同ブランドが好きだというNBAファンもたくさんいる。今回の協業は大歓迎されるだろう」と述べた。
「ルイ・ヴィトン」はこれまでもスポーツ関連のコラボレーションを行っており、ヨットレースのアメリカズ・カップ(America’s Cup)、FIFAワールドカップ(FIFA World Cup)、ラグビーワールドカップ(Rugby World Cup)、テニスの全仏オープン(The French Open)でもトロフィー用のケースを提供している。また19年9月には人気オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」などを提供する米ゲーム会社ライアットゲームズ(RIOT GAMES)と2年間のパートナー契約を締結し、優勝トロフィーを収める専用トラベルケースを製作したほか、同ゲームに着想を得たカプセルコレクションを発表している。
NBAは、これまでに「シュプリーム(SUPREME)」「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」「ジェレミー スコット(JEREMY SCOTT)」「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」などのブランドと協業している。