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プーチ傘下の「ドリス ヴァン ノッテン」に社長職 事業拡大への布石か

 プーチ(PUIG)はマッテオ・デ・ローサ(Matteo De Rosa)をドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)社の社長に任命した。

 デ・ローサ社長は「ポーツ1961(PORTS 1961)」を擁するポーツ インターナショナル エンタープライズ(PORTS INTERNATIONAL ENTERPRISES LTD.)のアクセサリー部門でキャリアをスタートさせた人物で、その後「ポーツ1961」のビジネスデベロップメントを統括し、最終的には同ブランドのマネジング・ディレクターとしてマーケティングや販路の強化を図っていた。デ・ローサ社長はLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下でフレグランスなどを手掛ける「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」での経験もあるためフレグランス事業に強く、近い将来「ドリス ヴァン ノッテン」のフレグランスの展開を目指す同社との親和性も高い。

 社長職は今回新たに設けられたポジションで、「ドリス ヴァン ノッテン」が2018年6月にプーチ傘下に入って以降、ビジネス面で初の戦略的な動きとなる。デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンは引き続き同社の少数株式を保有し、チーフ・クリエイティブ・オフィサーと取締役会の会長職を担う。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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