ファッション

若手デザイナーの登竜門「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」が終了 35年の歴史に幕

 若手デザイナーの登竜門「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」は、昨年の2019年度を最後に新規募集を終了することを発表した。1984年にオンワード樫山が「オンワード新人デザイナーファッション大賞」としてスタートさせ、若手デザイナーの発掘と支援を35年間行ってきた。

 学生を対象にしたアマチュア部門は、繊維ファッション産学協議会と日本ファッション教育振興協会が共催し、2011年に立ち上がったプロ部門は繊維ファッション産学協議会と東京都が主催。文化学園の国際ファッション産学推進機構が事業受託し、Tokyo新人デザイナーファッション大賞事務局として運営してきた。

 プロ部門では毎年、ブランド設立から7年以内、売上高1000万〜7000万円程度の10組のデザイナーを選出し、小売業への営業や商品構成のディレクション、広報宣伝活動、国内外でのショーやインスタレーションの開催などの最長3年間のビジネス支援を行ってきた。これまでに「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」「エズミ(EZUMI)」「チノ(CINOH)」「ウジョー(UJOH)」「ダブレット(DOUBLET)」「ターク(TAAKK)」「キディル(KIDLL)」など国内外で活動するデザイナーを送り出してきた。アマチュア部門では「ネ・ネット(NE-NET)」デザイナーの高島一精らを輩出した。

 最終の19年度には「ポートヴェル(PORTVEL)」から改称した「ニューレーベル(NULABEL)」の濱田博昭がプロ部門で最高得点を獲得し、東京都知事賞を獲得していた。18、19年度の受賞者は引き続き支援を受けることができ、事務局は19年度の対象者の支援が終了する22年3月まで運営される予定だ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。