ファッション

帝人フロンティアが新規事業 伊「セイブ・ザ・ダック」の独占輸入販売を開始

 繊維商社の帝人フロンティアは、イタリアのアウターウエアブランド「セイブ・ザ・ダック(SAVE THE DUCK)」の独占輸入販売を2020年秋冬物から開始する。

 2012年に設立された「セイブ・ザ・ダック」は動物愛護と環境保護を理念としており、商品のパディング(詰め物)に使用している特許素材「プラムテック(PLUMTECH)」は、ペットボトルをリサイクルした微粒子をポリエステル繊維と配合した、ダウンフェザーに代わるものだ。軽量で通気性、速乾性、保湿性などに優れており、家庭用洗濯機で丸洗いもできる。表地には、帝人フロンティアグループのリサイクル繊維を使用している。

 WWF(世界自然保護基金)など国際的な環境NGOと協力し、サステナブルな活動も積極的に行っている。

 250種類のデザインと30色を超えるカラーの豊富なバリエーションが特徴で、メンズ、ウィメンズ、キッズのコレクションがあり、全商品に日本人向けのサイズを展開する。また、1月に、メンズ最大の見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)」をはじめパリ、ミュンヘン、東京・代官山の展示会で発表した20-21年秋冬物には、山根敏史「F/CE.」デザイナーとコラボレートしたカプセルコレクション「スカイスクレイパー(SKY SCRAPER)」も披露した。

 「セイブ・ザ・ダック」はアメリカやヨーロッパなど世界30カ国以上で販売されており、商品価格は2万円代から14万円。帝人フロンティアが海外ブランドの独占輸入販売を手掛けるのは初めてで、同社の別所誉功・衣料第三本部東京衣料第三部部長は、「新しいビジネスへの挑戦だ。百貨店のインショップやセレクトショップでのポップアップショップにおける販売を目指し、将来的に直営店のオープンも検討したい」と話した。売り上げ目標は20年度が3億円、23年度に10億円を計画している。

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