一記者として追い続けているインクルージョン(包摂・包括性)が、学ぶべき社会的価値や取り入れるべき組織論のみならず、ファッションにとって一番大事な、楽しめるデザイン面にも広がり始めた。(この記事はWWDジャパン2020年2月17日号からの抜粋です)
私にインクルージョンとダイバーシティー(多様性)という価値観を教えてくれたアメリカ企業PVHコープのジャパン社、PVHジャパンはこの春、「トミー ヒルフィガー」の「インクルーシブ・デザイン」ライン“トミー ヒルフィガー アダプション(以下、アダプション)”のEC販売をスタートする。「アダプション」とは日本語で、「適合・適応」の意味。「トミー ヒルフィガー」のデザインを、障害者や高齢者に適応させたラインで、本国では2016年春に発売した。かつては音楽とファッションを融合し、今はコラボラインを作るゼンデイヤやルイス・ハミルトンに代表されるように、人種の壁さえ超越するトミーには、自閉症の子どもがいるという。
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