プラダ(PRADA)は、ラフ・シモンズ(Raf Simons)を共同クリエイティブ・ディレクターに指名したことを明らかにした。ミラノ・ファッション・ウイーク中の記者会見で明らかにした。ラフが参画して最初のコレクションは、9月に発表する2021年春夏ウィメンズ・コレクションになる。4月2日からメゾンのために働く予定だ。
ラフは、「対話し、コレクションを情緒豊かなものにするには、クリエイティブ・ディレクターがもう一人必要だと思っていた」とコメントした。ラフとミウッチャの関係は、クリエイティビティの注入や決定において、対等の関係性という。
ミウッチャの夫で共同最高経営責任者を務めるパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)は近年、成長ペースが鈍化してライバルに水をあけられている状況をゆえ、ラフの参画を機に会社を再起させる。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、「働くのが好きだし、新たな風を手に入れられたことに興奮している。コラボ嫌いと思われていたかもしてないけれど、とうとう、素晴らしいタッグを組むことになった。でも、私を実際の年齢以上に年寄りだと思わないで」と話し、引退などの考えはないことを示唆する。
ラフは、ミウッチャと協業しても「ラフ・シモンズ」は続ける意向であることを明確にしたうえで、共同クリエイティブ・ディレクターという関係性は、「目まぐるしいファッションビジネスの世界で、あらゆるデザイナーは疑問を抱きながら働いている。協業は大好きだし、今回のタッグは良い結果を産むだろう」として、今の時代に則したものであることを表明した。