スノーピークは26日、次期社長に山井梨沙副社長(32)が3月27日付で就任する人事を発表した。山井太社長(60)は代表権を持つ会長として引き続き経営に携わる。副社長には高井文寛専務(46)が昇格する。
創業者の山井幸雄の長男で、1996年から社長を務めてきた山井太社長は「昨年より米国事業のスケールアップに取り組むためオレゴン州ポートランドに軸足を移し、現副社長を中心とした国内の体制強化を進めてきた。結果的にグループ全体としてさらなる成長を遂げることができたと考えており、将来を見据えて社長を引き継ぐことを決断した」とコメントした。
現社長を父に持つ“3代目”山井梨沙次期社長はファッションブランドでの勤務を経て、2012年にスノーピークに入社。14年にアパレル事業を立ち上げると、19年12月期で17億2000万円規模にまで成長させた。近年は新規事業などの企画開発全体の責任者としても従事し、19年に副社長に就いていた。入社8年目、32歳の若さで父から大役を引き継ぐことになる。同氏は「現社長の支援をもらいながら、今後はよりいっそう経営陣との連携を強固にし、さらなる発展に貢献すべく尽力していきたい」と述べた。