染色加工大手の小松マテーレが本日3月16日、2週間にわたり停止していた事業を再開した。これまで停止していたグループ会社も含む工場の稼働を再開し、テレワークで行っていた営業活動なども行う。今後は社内では全社員に1日に2回の体温測定、社外でも社内の受付に非接触型の体温計を設置するなど、社内外での感染予防を徹底する他、事業停止に伴う生産遅延を挽回するため、週末にも工場を稼働する。
同社は2月10〜15日のパリへの出張者の中から3名の感染者を出し、3月2日から事業活動を停止していた。新型コロナウィルスの潜伏期間も含めた感染リスクが最大12.5日と言われており、小松マテーレは14日間の事業停止で感染を完全に防ぐ狙いがあった。なお3人の感染者のうち、2人は退院しており、1名は指定病院に入院しているという。
小松マテーレが事業再開により行う感染予防は以下の通り。
▼社外で感染しない(うつらない)、万一社外で感染しても社内に感染させない(うつさない)を全社員に徹底
▼事業停止期間中、社員は「体調チェックシート」に朝夕の体温および健康状態を記入。2日以上、異常が続く場合には医療機関に受信。3月末をメドに、今後の上記の体調チェックを継続。体温37.5度異常の場合は会社には入場不可
▼来訪者(お客や納入業者を含む全て)は受付での体温測定と問診票の記入
▼東京と大阪オフィスでの時差通勤
▼不要不急の外出と出張をできるだけ控える。社内イベントや会議の人数制限
▼マスクの着用とこまめな手洗い
▼生産遅延挽回のため、工場の週末稼働