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賃料下落のニューヨーク5番街 高すぎる賃料がアダとなり空いた店舗が埋まらず

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 世界に冠たる高級ショッピングエリア、ニューヨーク5番街の希望賃料が下落している。5番街の特に北側(アッパー)エリアといえば、「ルイ・ヴィトン」「ティファニー」「カルティエ」「ヴァン クリーフ&アーペル」「ブルガリ」などのラグジュアリーブランドが軒を連ねており、賃料もそれにふさわしい高額ぶりで有名だ。しかし近年、空き物件のままになっている店舗スペースも少なくない。(この記事はWWDジャパン2020年3月16日号からの抜粋です)

 ニューヨーク不動産業協会(以下、REBNY)のリポートによれば、2018年春には1平方フィート(約0.09平方メートル)当たり年間3900ドル(約40万円)だった5番街の主要10ブロックの平均希望賃料は、19年春には21.8%減の同3047ドル(約31万円)まで下がっている。これは賃料が高過ぎるなどの理由で出て行くテナントが増加したものの、新たな借り手がつかず、供給がだぶついていることが原因だという。

 確かに5番街ではこれまでにないほど空き店舗が目立つ。米老舗高級デパートのヘンリ ベンデルや、「ポロ ラルフ ローレン」「トミー ヒルフィガー」「ギャップ」、メンズの「アンジェロ・ガラッソ」、デザイナーズブランド「ドメニコ ヴァッカ」などが閉店しているほか、同じ5番街内でリニューアルのために移転していた「カルティエ」の旧店舗スペースも空いたままになっている。

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