「WWDビューティ」は2月25日、東京・表参道の「ザ ストリングス」で、「トレンドセミナー 2020年春夏」を開催した。一昨年の夏からスタートし、今回が4回目の開催となる。
イベントは2部制で、午前の部は都内の有名ヘアサロンの美容師を、午後の部はインフルエンサーを観客として招待。「WWDビューティ」のコレクション担当スタッフが、20年春夏のコレクション画像と映像を用いて、ファッショントレンドやヘア&メイクの傾向を分かりやすく解説。「ビューティで今シーズンの大きなテーマの1つが“ネイチャー”。ヘッドピースに生花を取り入れたり、目まわりにフラワーモチーフのペイントを施したりするブランドが見られた」などと語った。ファッションでは“ダイバーシティ”“タイムレス”“エレガント”がトレンドキーワードとなり、ビューティでは“ネイチャー”のほか、“深めのリップ”“スリークヘア”“メタリック装飾”がトレンドに浮上した。
続いてはヘア&メイクアップアーティストの石川ユウキが登壇。自身が考案した、韓国と日本のメイクのいいとこ取りをした“ハニルメイク”を紹介し、その可能性や簡単なやり方についてレクチャー。「“ハニルメイク”の“メイク”にはもちろんメイクアップの意味もあるが、“メイキング”の意味もあって、ヘアとメイクとファッションの全てが合わさって韓国風になる。メイクだけでいうと、太眉にしたり、鼻を高く見せたりすることが特徴的だ」と話した。
その後、「WWDビューティ」主催のフォトコンテスト「第3回 WWDビューティ ヘアデザイナーズ コンテスト」の表彰式を行った。同コンテストは、全国の美容師やヘアメイクアップアーティストを対象に、モデルを起用したヘアデザイン作品を募集し、グランプリを決定するというもの。審査員を務めた奈良裕也「シマ ハラジュク(SHIMA HARAJUKU)」アートディレクター兼クリエイティブスタイリストがプレゼンテーターを務め、グランプリを受賞したクロカワ ケンタ「リル(Lilu)」オーナースタイリストが受賞の喜びを述べた。
最後のプログラムとして、協賛13ブランドがプレゼンテーションを実施(一部、新型コロナの影響で不参加)。会場をとり囲むようにブースを出展した13ブランドが、それぞれイチオシ商品のPRを行った。プレゼンテーションの後は“ブース体験タイム”に入り、来場者は各ブースを回り、実際に試すことで商品の魅力を感じていた。
美容師の回とインフルエンサーの回は、同様のプログラム(表彰式は美容師の回のみ)で実施し、各ブランドにとっては美容師とインフルエンサーの双方に商品をアピールできる機会となった。