フランスの服飾学校、IFM(Institut Francais de la Mode)では3月30日から無料のオンラインコースを配信する。コース名は「ファッションを捉える ビジネスから文化まで」で期間は4週間。新型コロナウイルス感染拡大対策としてフランス政府が3月16日から当面の間、全国で休校を指示する中、生徒が最新のファッション知識を得られるようにとの考えからだ。
同コースはIFMのベンジャミン・シメノエ(Benjamin Simmenauer)教授が監修し、英語で行われるが、複数の言語の字幕を選択できる。2019年9月に初めて配信された際は世界中から1万1000人以上が視聴した。
動画には、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEO、「コーシェ(KOCHE)」を手掛けるクリステル・コーシェ(Christelle Kocher)、「ジャックムス(JACQUEMUS)」デザイナーのサイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)、そしてポール・スミス(Paul Smith)など、ファッションを文化として、またクリエイティブ産業として開拓してきた面々が登場する。
コースでは、衣服のシルエット分析からプレスとファッションの関係、トレンド、ジェンダー表現、社会問題やサブカルチャーまでの幅広いトピックを網羅し、ソーシャルラーニングプラットフォームの「フューチャーラーン(FutureLearn)」に登録すれば無料での受講が可能だ。