ファッションビル大手のルミネは新型コロナウイルスの感染拡大で、3月分のテナントの最低保証賃料を半額に減少させる。すでにテナントにも通達した。ファッションビルは通常、売り上げに応じた金額(=歩合)を家賃として徴収しているが、同時に売り上げの最下限を決めて最低保証の賃料を算出している。ルミネは切り下げの理由を3月の営業時間短縮やカード会員向けの10%割引キャンペーン中止などを挙げているが、新型コロナの影響で売り上げの低迷に苦しむファッションブランドなどのテナントに配慮した模様だ。ルミネが最低保証賃料を切り下げるのは2011年3月の東日本大震災以来。大手のルミネが踏み切ったことで、他のファッションビルにも広がる可能性がある。
対象になるのは、最低保証の売り上げの半分に満たないテナント。4月分以降の賃料については未定という。