※この記事は2019年9月9日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
体感!盛り上がる空港ビジネス
いよいよニューヨーク・ファッション・ウイーク開幕。先週末、いつも通り羽田から渡米しました。しばらくは、このエディターズレターをアメリカからお送りしたいと思います。
免税エリアを中心に盛り上がる空港ビジネスを眺めるのは、記者としての心得と思っています。時々、出国前から何か買っちゃって「やってしまった……」と思うのですが(笑)。今はアイシャドウ男子ですから(笑)、ビューティエリアをグルグルするのも楽しいこと楽しいこと。朝9時の免税エリア「シャネル」のビューティ売り場は、日本人と外国人、男性と女性が入り乱れ、大混雑しておりました。正直、ぶっちぎり感。「あったら買おうかな」なんて思っていた秋コスメの限定品なんて、無論オール・ソールドアウトでした(笑)。1日ずっとこんな感じだとしたら、美容部員さんにはただただ頭が下がるばかりです。
鳴り物入りで出店した感があった「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」のショップ(運営は東京国際空港ターミナルでした)は、閉店していました。本国の苦戦を象徴しているかのようで、ちょっと悲しくなりました。
買い物は、飛行機に乗っても続きますよね。日系エアラインの機内販売誌のデザインを手掛けていた友人から聞いた話によると、ワゴン数台という機内販売の売り上げは、年間で1社10数億円規模。しかも、数年前までは各商品を紹介する文字のフォントさえ微妙に異なっていたなど世界観の構築は道半ばです。多分、小売りのプロの皆様がコミットしてくれたら、売り上げはまだまだ伸びそうな気配です。
一時期は、「私たちは、どこまで買い物してしまうのか?どこまで買い物させようというのか?」と免税販売に懐疑的な自分が存在しましたが、今は、「求められているところで売るのは、正しいこと。どうせ買うならちょっとでも楽しみたいから、世界観を構築してくれるのも、ありがたい話」と思うようになりました。
免税エリアの滞在時間は2時間弱、機内にいたっては最長半日以上です。この時間を有意義に使いたいニーズ、そして、それに応えようとするビジネスマインドは、まだまだ高まりそうです。
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