ファッション

三陽商会、4期連続の営業赤字 20年2月期

 三陽商会の2020年2月期業績(決算期変更に伴う14カ月の変則決算)は、本業のもうけを示す営業損益が28億円の赤字(前期は12カ月で21億円の赤字)だった。「バーバリー(BURBERRY)」のライセンス事業終了以降、4期連続の営業赤字となる。人件費などの経費圧縮を進めたものの、主力である百貨店販路での不振で値引き拡大を余儀なくされ、目標値も下回った。

 売上高は688億円(同590億円)で、目標値に36億円届かなかった。新業態や店舗改装などの積極投資を行うも、計画通りの成果は得られなかった。消費増税や暖冬によって主力商品である防寒着が動かず、値引き販売を拡大するとともに過剰在庫を処分した結果、粗利益率は2.6%悪化した。純損益も26億円の赤字(同8億1900万円の赤字)で終わった。

 同社では新型コロナウイルスの見通しが不透明として今期(21年2月期)の業績予想を見送った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。