イギリスのアーティストのダミアン・ハースト(Damien Hirst)と画家のデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)は、新作を無料公開する。
「アートは人を救う」という思いとともに、ハーストは自身の作品をインスタグラム(@damienhirst)やウェブサイトに掲載した。チャリティーを目的とする「バタフライ・ハート2020」と、一般公開した「バタフライ・レインボウ」の2作品だ。ハーストのウェブサイトから画像のダウンロード可能だ。
ホックニーもまた、ノルマンディーの自宅からiPadを使って描いた10枚の新作を公開した。その一つ、「Do Remember They Can’t Cancel the Spring(それでも春は来る)」と題した作品では鮮やかな黄色の水仙を描いた。
そのほかの作品も、木々や草、これから咲く花などを題材にしている。ホックニーはこれらを現状と重ね、この長くて暗いトンネルの終わりには必ず光があることを示し、部屋の中に青空を提供することを狙うという。
一方、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)は、地球のことを考えて行動することを呼びかける4月22日の「アースデー(Earth Day)」に合わせて新作を公開した。今年はこの日、新型コロナの影響を受けてイベント各種がオンラインで行われた。
「アース・パースペクティブズ(Earth perspectives)」と題したエリアソンの作品は、イギリスのサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)の環境保護キャンペーンの一つとして制作された。全9作品の中で地球を異なる定点から捉え、ビビットな色使いで目の錯覚を誘う。
作品画像と動画は全てエリアソンのウェブサイトや、サーペンタイン・ギャラリーのホームページからダウンロードが可能となっている。
ダミアン・ハースト 「バタフライ・レインボウ」 DAMIEN HIRST AND SCIENCE LTD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC