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モリリンが約40年ぶりの売上高1000億円割れも 付加価値と利益にこだわる

 繊維商社のモリリンの2020年2月期(単体)は、売上高が前期比10.6%減の990億円となって目標額の1150億円に届かず、約40年ぶりの1000億円割れとなった。しかし、営業利益は同41.9%増の25億円、経常利益は同31.2%増の32億円となり30億円の目標額を上回った。

 ワーキングウエアなどの好調なアイテムはあったものの、天候不順等でアパレル消費が低迷し、百貨店をはじめ専門店、通販・eコマース向けの取引が軒並み減少して大幅な減収となった。しかし、売り上げにこだわらず採算重視の営業活動や生産管理を徹底し、利益は大幅に伸ばした。部門別では、売り上げ構成比率53%のアパレル製品が採算性の高い受注案件に絞り込んで粗利を高めたことで増益に貢献した。

 今後の課題として、中国に依存したサプライチェーンマネジメントの見直し、付加価値のある商品提案や利益率にこだわった経営、デジタル技術の活用を含めた業務プロセスの改善などを上げている。

 21年2月期の売上高は単体で1000億円、経常利益25億円、グループで1345億円、経常利益34億円を計画している。

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