ロレアル(L'OREAL)はスナップチャット(SNAPCHAT)のフィルターをビデオ会議や動画プラットフォームに使えるスナップ カメラ(SNAP CAMERA)と協業し、レンズ(フィルター)を開発した。Zoomやスカイプなどのビデオ通話、ライブ配信サービスのツイッチ(TWITCH)、動画プラットフォームのユーチューブ(YOUTUBE)などで使える。ロレアル傘下のブランド「ガルニエ(GARNIER)」「ランコム(LANCOME)」「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「メイベリン(MAYBELLINE)」のフィルターを製作し、ブランドが展開する製品によって背景やメイク、ヘアカラーが加工される。フィルターはそれぞれスナップ カメラの“ビューティ”カテゴリーに格納される。なお、スナップ カメラが化粧品企業と協業するのは今回で初めて。
ロレアルUSAのグレチェン・セイ・フレミング(Gretchen Saegh-Fleming)=チーフ・マーケティング・オフィサーは「スナップチャットやスナップ カメラユーザーはテクノロジーを駆使して自己表現をしており、ロレアルでは自己表現こそがビューティの真意だと捉えている。自宅にいる時間が増えている今、ARは製品を試したり、ブランドの世界観を体験したりできる新たなツールだ」と話す。
新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす人が増えた結果、スナップ カメラのダウンロード数は30倍以上伸び、20年1〜3月におけるスナップチャットのデイリーアクティブユーザーも前年比20%増だったという。また、スナップ カメラと協業して作られたブランドのフィルターも新型コロナウイルスの影響が出始めた頃に比べて18%多く使用されている。