三越伊勢丹は、主にファッションを扱うEC「三越オンラインストア」「伊勢丹オンラインストア」を5月7日午前10時に再開する。それぞれ4月6日の「緊急事態宣言」発効以降は約1カ月間休止し、生活必需品との観点から食品宅配の「イセタンドア」、化粧品の「ミーコ(MEECO)」のみを運営してきた。
両ECの再開は、「休止以降、お客さまや取引先の(再開を求める)声が多かったため」(三越伊勢丹広報)。ただし新型コロナ感染の恐れがある「3密」を避けるため、倉庫や店頭からの商品のピッキング・発送業務は必要最小限の人員にとどめ、運用管理業務はリモートワークで行う。そのため再開直後の商品の取り扱いは、休止前の全SKU(最小在庫管理単位)の約50%強にとどめ、「商品の発送・到着に関しても平常時よりお待たせすることになる」。
また三越伊勢丹は同日、首都圏6店と全国の小型店の食品エリア含む全館休業を当面の間継続することを正式発表した。グループ会社が運営する地方店に関しても、休業を維持する方針。