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蝶理の繊維事業の中経3つの柱は一本化運営、グローバルSCM拡充、サステナブル商材

 繊維商社の蝶理は、2020~22年度を対象期間とする3カ年の中期経営計画「Chori Innovation Plan 2022」を発表した。

 事業別戦略の中で、繊維事業は3つの柱を掲げた。1つ目は組織の総合力の強化。繊維事業の一体化運営をさらに強化すため、17年ぶりとなる3本部制から1本部制への改編を4月に導入した。2つ目は、グローバルなサプライチェーンの拡充。世界6極の蝶理のネットワークを生かして独自のサプライチェーンを構築し、製造・調達・加工・縫製基盤の高度化を図る。そして3つ目が、蝶理オリジナル商材のグローバル提案とマーケティング力の強化。環境やリサイクルをテーマとした商材を中心に提案し、また機能性商材のブランディングで差別化を図るというものだ。SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに掲げている蝶理グループは、環境、健康、サステナビリティなどをキーワードとする成長分野を積極的に投資先としている。

 2020年3月期連結決算は、売上高が前期比7.6%減の3293億円、営業利益が同2.1%増の82億円、経常利益が同0.3%増の86億円。事業別では、繊維事業の売上高が同4.8%減の1145億円、経常利益が同8.6%増の40億円だった。国内消費の低調が売り上げに影響したものの、国内衣料分野の収益性が改善したことが増益につながった。

 23年3月期は連結売上高3500億円、経常利益110億円を計画しており、繊維事業は経常利益を20年3月期の1.3倍の52億円とする目標だ。

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