新型コロナウイルスの影響を受けて、3~5月はセルフヘアカラー剤が好調だった。通っているサロンの休業や、外出自粛ムードからヘアサロンに行くことを我慢した人も多く、その中でも、ヘアカラーをしている人は根元の伸びが気になりセルフヘアカラーに挑戦した人もいるようだ。SNSではセルフヘアカラーに関する投稿が増え、矢口真里や香里奈、藤田二コル、指原莉乃など女性芸能人によるセルフカラーに関する投稿が話題を呼んだ。
今回、セルフヘアカラー剤の主戦場であるドラッグストアのマツモトキヨシとトモズのセルフヘアカラー剤の売れ行きを調査。普段からセルフカラーを行っている人がまとめ買いをしたり、外出自粛要請から数週間経ってヘアサロンに行けない人がセルフカラーに流れたりしたようで、ファッションカラーは2社とも2ケタ伸長した。一方でグレイカラー(白髪染め)のセルフカラー剤は店によってばらつきがあるようだ。
売り上げ1位は両社ともに手軽さが好評の「花王 リーゼ泡カラー」
マツモトキヨシでは、ファッションカラーとグレイカラーともに4、5月はそれぞれ前年同月比で2ケタ伸長となった。「ファッションカラーはもともと前年を上回る高水準で推移していたが、学校の休校期間の延長ととともに売り上げが上昇した。特にブリーチ剤や一時着色料の売り上げが伸長している」と担当者は話す。例年夏休みなど長期休暇になるとファッションカラー剤の売り上げが伸びる傾向にあるが、今年はコロナ禍によってそれが前倒されさらに長期化した。
一方でグレイカラーは、「外出自粛要請が出ていた3月は前年を下回る水準で推移していたが緊急事態宣言発令後は比較的中価格帯の商品を中心に売れている。特にカラートリートメントやマニキュアの売り上げが伸長している」という。
マツモトキヨシの売り上げトップ3 ※5月28日時点
ファッションカラー編
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グレイカラー編
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トモズでは3~5月の3カ月間ファッションカラーは前年同月比で2ケタ伸長、グレイカラーは4月がやや伸長したが3月5月は前年を割る結果となった。マツモトキヨシと同様にファッションカラーやブリーチ剤の売り上げが好調だ。一方で白髪染めに関しては、担当者は「新型コロナの感染拡大によって外出が減り、一時着色料の売り上げ低下や、男性向けの白髪染めのカテゴリーの売り上げ低下がみられた」と話し、白髪染めは対人的なエチケットとして利用している人が多数いることが分かった。ただそのような中でも白髪用のカラートリートメントや高価格帯の商品は好調だという。
トモズの売り上げトップ3 ※5月28日時点
ファッションカラー編
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グレイカラー編
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