レナウンは5日、子会社ダーバン宮崎ソーイング(宮崎県日南市、山川智彦社長)が民事再生手続きに入ったと発表した。レナウンの経営破たん(5月15日)に続く子会社の連鎖倒産としては初めて。同子会社はレナウンの主力紳士服ブランド「ダーバン(D’URBAN)」のスーツ生産を担う直営工場を運営してきた。5月31日時点での負債総額は3億9100万円。
ダーバン宮崎ソーイングは1974年創業。近年は主力のビジネススーツの需要減に伴う「ダーバン」の不振とともに、業績の低迷が続いていた。2019年12月期の売上高は15億円、営業損益は3000万円の赤字。新型コロナウイルスの影響によるさらなる受注減に加え、レナウンの倒産で債権回収が不可能になり、資金繰りに行き詰まった。
報道によると、5月下旬にはレナウンの子会社から縫製の下請けをしていた鹿児島ファミリーソーイング(鹿児島県霧島市)が経営破綻。レナウンの経営破たんからこの間、子会社や下請けの倒産が続いている。