ファッション

「ロンハーマン」のEC、オープン1週間で何が売れた?

 ロンハーマン(RON HERMAN)のオンラインストアが好調だ。ロンハーマンはこれまで実店舗主義を貫いてきたが11年目の今年ECを開設した。開設初日の5月28日は、緊急事態宣言が解除されて実店舗が営業を順次再開したタイミングでもあったが、“3密”を避けて買い物を楽しめることもあり、「一時アクセスが集中してつながりにくい状況になることもあった。想像をはるかに上回る反響があり、うれしく思っている」と同社はコメント。満を持してのオープンに、顧客からの期待も高い。オンラインストア開設1週間の売れ筋を聞いた。

 「オーラリー(AURALEE)」の別注Tシャツ(1万2000円)は、大人が気兼ねなく着られる上品さと初夏の気候にフィットしたことからヒット。パンツインしてキレイに見えるシルエットや裾の丈感も特徴だ。さまざまなブランドが“完璧”だと考える白Tシャツを集めた“パーフェクトTee”企画の商品として発売したが、実店舗は投入直後に臨時休業。「買いたくても買えない。オンラインストアがオープンしたら即買いたい」という声が多かったという。「オーラリー」との別注アイテムは、オンラインストア限定色もあるワンピースやノースリーブニットなども上位にランクインした。


 ロンハーマンでは定番アイテムの動きが全体的に好調だという。特にオンラインストアでは19年から展開している「RHヴィンテージ(RH VINTAGE)」の定番スエット(1万8000円)が支持された。「もともと人気の商品だが、おうち時間が長いことでさらに反響があったのでは」と推測する。2着目として同じ商品を色違いで購入するケースもあるという。


 「ユニオン ランチ(UNION LAUNCH)」の別注2パックT(1万8000円)は、1位の「オーラリー」と同じく、“パーフェクトTee”企画の一つとして打ち出した商品。袖を通すと分かる上質な素材感や細部にまでこだわったディテールが大人の女性に支持された。実店舗で臨時休業前から販売していたが購入できなかった人が多く、「オンラインストアのオープン前に、多くの問い合わせをいただいた商品の一つだった」という。

 現在オンラインストアでは、コーディネートや商品画像とともにバイヤーのおすすめポイントなどを紹介。8月末の本オープンに向けて、さらに段階的に機能を追加していく予定だ。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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